2018年1月12日陸上自衛隊「第1空挺団 降下訓練始め」・その1
2018年1月12日(金)、快晴のもと自衛隊イベントの陸上自衛隊「第1空挺団 降下訓練始め」が開催されました!!
陸上自衛隊第1空挺団習志野演習場の門札
私が制作している紙芝居風マンガの「無限友・SF戦記物語」永遠&桜 Episode 1 で、仮想の自衛隊ですが「第1空挺団」のお名前をお借りしているので、これは絶対に行かなければならない!! と気合を入れて訪問しました!!
よろしければ、「無限友・SF戦記物語」もご覧ください。
無限友・SF戦記物語リンク
第1空挺団の「挺身赴難」と「精鋭無比」
昭和33年に「挺身赴難」の伝統を受け継ぎ、「精鋭無比」を目標とした第1空挺団が編成されました。
この「挺身赴難」は旧日本軍の空挺のモットーを表す言葉です。
その字のとおり、「身を挺して困難に立ち向かう」という精神を表しています。
そのためには、「他に比べようのない精鋭にならなければならない」という目標を挙げられています。
習志野駐屯地・空挺館に展示されている掛け軸「挺身赴難」
確認できた陸上自衛隊のヘリコプター
駐機中の対戦車ヘリAH-1Sコブラ
習志野演習場の門を入って間もなくの場所に対戦車ヘリAH-1S「コブラ」が駐機していました。
1982年から陸上自衛隊に本格的な配備が始まり、次第に国内(富士重工業、エンジン:川崎重工業)でのライセンス生産も開始され、2000年頃にほぼ調達が終了した対戦車ヘリコプターです。
元々は米陸軍で開発され、1960年代後半からベトナム戦争に投入された攻撃ヘリです。
米国等の海外では攻撃ヘリと呼びますが、当初の自衛隊では「攻撃」という言葉は使わずに「対戦車ヘリ」と呼ばれています。
駐機中の戦闘ヘリコプターAH-64D「アパッチ・ロングボウ」
さらに奥に進むと、、、
戦闘ヘリコプターAH-64D「アパッチ・ロングボウ」が駐機していました!!
陸上自衛隊の対戦車ヘリコプターを2種類同時に見れたので嬉しい限りです!!
戦闘ヘリコプターAH64Dは、2006年から陸上自衛隊に配備されました。
で、戦闘ヘリコプターAH64DはAH-64Aアパッチにロングボウ火器管制レーダーを搭載した戦闘ヘリコプターです。
ロングボウ火器管制レーダーはAH-64Dの主ローターのマスト頂部の円盤形ドームに入っています。
AH-1Sと比較すると、エンジンパワーに余裕があることと各段に情報収集能力が向上していますが、特に搭載の対地ミサイルがAH-1Sの有線誘導のTOWミサイルから「撃ちっ放し」アクティブ・レーダー誘導の「おりこうさん」ミリ波レーダを装着したAGM-114L ヘルファイヤーを8発搭載できることではないでしょうか。。。
TOWミサイルとは違い、目標に当たるまで照準していなければならない縛りから解放されて、目標をロックしたら撃って即逃げるが可能です。
その他にも、AH64D「アパッチ・ロングボウ」はセミアクティブレーザー誘導のAGM-114K ヘルファイヤーII も搭載できます。
習志野演習場を飛行中の大型輸送ヘリコプター CH-47JA「チヌーク」
大型輸送ヘリコプター CH-47JA「チヌーク」は、回転翼(ローター)が前後に付いています。この形式をタンデムローターと言います。
前側は左回り、後ろ側は右回りにしてあり、前後のローターを逆回りにすることでローターの回転トルクを打ち消しています。
よって、通常のヘリのような縦に回すテールローターはありません。
また、前側のローターは後ろ側のローターよりも低い位置に取り付けられて回転しています。
さらに、前後の回転翼がぶつからないようにギアで前後3枚ずつの回転翼の回転を同調させているそうです。
このヘリコプターの歴史は古く、1960年代半ばに米軍がベトナム戦争に投入しています。
その後、エンジンなどの改良や西側諸国での導入により様々な派生型が存在しています。
CH-47JAは積載量約10t強、搭乗人員数3名と輸送人員55名、頼もしい輸送能力です。
偵察用のオートバイはキャビンの中に格納、また小型の車両などを吊り下げることもできます。
日本の災害派遣では、人命救助や孤立した地域への物資輸送などで大活躍していますね!
ありがたい装備です!!
ちなみに、航空自衛隊ではCH-47Jを採用しています。
CH-47JAとJの大きな違いは、航続距離にあります。
CH-47Jは航続距離が約540km、CH-47JAは約1040kmとされています。
習志野演習場を飛行中のUH-1H「ユーワン(ワンエイチ)」
第1空挺団長の自由降下傘MC-4での降下
いよいよここから、「第1空挺団 降下訓練始め」の内容です!!
習志野演習場に接近中の大型輸送ヘリコプター CH-47JA「チヌーク」
CH-47「チヌーク」が習志野演習場に接近して来ました。
いよいよ空挺降下開始です!!
自由降下傘MC-4で降下中の第1空挺団長
このCH-47 チヌークから第1空挺団長と幹部2名が自由降下傘MC-4で降下開始しました。
先頭は第1空挺団長です。
自由降下傘MC-4はパラグライダーなので操縦ができます。
優雅に舞いながら降下している感じでした。
着地した第1空挺団長
第1空挺団長が着地されたところです。
この他の空挺傘は13式空挺傘、空挺傘696MIが使用さてれいます。
13式空挺傘で降下
空挺傘696MIで降下
ご参考: 習志野駐屯地 空挺館の落下傘装着体験場に掲示されている説明
よろしければ、こちらもご覧ください。
2017年7月第1空挺団の空挺館見学・その1へのリンク
米軍の親善降下
米陸軍特殊部隊クリーンベレーによる親善降下がありました。
彼らは四角いT-11空挺傘を使用しています。
T-11空挺傘が開いていく様子を次の6枚の画像でご覧ください。
①まだ見た目では、降下傘の種類は分かりません。。。
CH-47JA「チヌーク」から降下開始したT-11空挺傘
②降下傘は、クシャクシャしています、、、
降下を開始したT-11空挺傘が開く直前
③降下傘が少し伸びました。。。
T-11空挺傘T-11空挺傘が開く直前
④降下傘が提灯のような感じで開き始めました!
T-11空挺傘が開き始める
⑤T-11空挺傘が開く途中ですが、熱気球のような形に見えます。
T-11空挺傘が空気を取り入れて開く途中
⑥完全に開きました!!
T-11空挺傘が完全に開く
小野寺五典防衛大臣の来場
遠くに1機のCH-47が…
目の前を飛行中のCH-47「チヌーク」
私の正面を通過、、、
習志野演習場で旋回中のCH-47「チヌーク」
あれれ…?
後ろ姿のCH-47「チヌーク」
どこかに行ってしまうのか???
着陸体制ののCH-47「チヌーク」
旋回して着陸する向きを変えただけでした!
着陸直前のCH-47JA「チヌーク」
着陸します!!
CH-47JAから小野寺防衛大臣御一行が出てきました。
2018年1月12日陸上自衛隊「第1空挺団 降下訓練始め」・その2に続く
2018年3月第1空挺団の空挺館見学・その3とその4も追加しました。
こちらのページでは、太平洋戦争開戦後の昭和17年2月に実施された日本陸軍初の空挺作戦(インドネシア・スマトラ島「バレンバン降下作戦」)に参加された中尾隊の小隊長、長谷部正義少尉殿(階級特進後中尉)のご縁戚の方とご一緒に訪問したときの記事になります。
ご縁戚の方のご暑意により長谷部正義中尉の写真も掲載しています。
「無限友・SF戦記物語」永遠&桜 Episode 1 では架空の第1空挺団さんが異星人の巨大ロボットと戦います。
無限友・SF戦記物語へのリンク
関連ページ
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