2018年4月7日陸上自衛隊土浦駐屯地・武器学校「観桜会(お花見)」・その1
2018年4月7日、自衛隊イベントの陸上自衛隊 土浦駐屯地・武器学校の平成30年度観桜会(お花見)一般開放に行って来ました。
「無限友・SF戦記物語 永遠&桜 Episode 1 序章」でもたまに土浦駐屯地とか武器学校とかがセリフに出てきます。
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よろしかったら、こちらもご覧ください。
SF戦記物語・無限友 永遠&桜
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そこで、お忙しい方や遠方とかでなかなか土浦駐屯地・武器学校を訪問することが出来ない方にもどのような所なのか、ご紹介しようと思い写真を撮ってきました。
その1では展示している国産の陸上自衛隊車両について画像を掲載しました。
陸上自衛隊土浦駐屯地の所在地は茨城県稲敷郡阿見町で、霞ヶ浦湖畔に有る駐屯地です。
陸上自衛隊土浦駐屯地のすぐそばの霞ヶ浦湖畔
ここで少しややっこしいのですが、陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地と航空学校(霞ヶ浦校)というのも西へ数キロ離れた場所にあります。
ややっこしいと思うのは私だけかな???(笑)。
霞ケ浦駐屯地は茨城県土浦市と阿見町またがる関東補給処等の駐屯地です。
陸上自衛隊の航空学校(霞ヶ浦校)も隣接しています。
また、土浦市内には隷属する朝日分屯地があります。
阿見町の霞ヶ浦に隣接しているのが土浦駐屯地、土浦市に霞ケ浦駐屯地…(^^ゞ
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で、桜のお花見の時期に観桜会・一般開放となるのですが…
今年は、桜が早く咲いてしまったので、、、
土浦駐屯地一般開放のポスターでは、、、
「H30 : 今年はどうなるのでしょう? ご自分の目で御確認ください」と書いてあります(笑)。。。
昨日から強い風で遅咲きの桜の花びらも吹き飛んでしまったようです。。。(残念!!)
曇り空で、風も少し強めでしたが土浦駐屯地に隣接する予科練平和記念館の臨時駐車場に車を駐車して雄翔館側から入場しました。
※雄翔館には、第二次世界大戦で戦没された予科練同窓のご遺族から寄せられた遺書・ご遺影・遺品等が保管・展示されています。
いつ来ても、雄翔館側に陸上自衛隊車両が並べられて展示されています。
雄翔館側から順番に展示されている車両を見ていくことにします。。。
90式戦車回収車
90式戦車の車体にクレーンを搭載した車両です。
クレーンは25t、ウインチは50tの力持ち!!
50tの90式の重量に対応し、かつ90式戦車の120mm滑腔砲の予備砲身を架装しているので、砲身交換作業も行う。
最新鋭の10式戦車は90式戦車よりも軽くて約44tなので十分に対応できますね!!
90式戦車
様々なハイテク技術が導入された第3世代主力戦車、44口径120mm滑腔砲を装備、最高速度は時速70Km/hで走行!!
120mm滑腔砲は自動装填なので、乗員は1名減って3名に。。。
東京マルイさんのBB弾飛ばすラジコン持っていますよ。。。
74式戦車
第2.5世代主力戦車、ハイテク技術のはしりで車体を前後左右に傾ける姿勢制御機能や射撃管制装置にレーザー測距儀や弾道計算コンピューターを搭載!!
38t、最高速度53Km/h、主砲は51口径105mmライフル砲、乗員は4名。
105mmライフル砲は、10式戦車や90式戦車の滑空砲と違いその名のとおり砲身内部にライフリングがあります。
74式戦車の砲塔の独特な形状は、装甲の強靭さで被弾による破壊を防ぐよりも流線的な形状で砲弾が直撃しても逸らしやすくするための工夫です。
この形、個人的には好きです!
他にも、例えば戦闘機ではF-14 トムキャットやF-16 F-16 ファイティングファルコン、航空自衛隊のF-2 支援戦闘機の角の取れた曲線形状が好きなんです(笑)。
61式戦車
戦後初の国産戦車で戦後第1世代戦車!!
35t、最高速度は45Km/h、主砲は61式52口径90mmライフル砲、乗員は4名。
懐かしさが込み上げて来ますね…私の年代バレますが( ^ω^)・・・
初期のゴジラ映画とかで活躍していたのを覚えています。
プラモデルも作りましたよ。(BB弾ではなく銀玉を飛ばせるやつ)
1961年(昭和36年)に制式採用となりましたが、この頃は「戦車」とは言わず、「特車」!!
戦車と呼べなかった日本の事情…
軍隊ではない自衛隊発足当時の警察予備隊、保安隊のとき「あれは戦車に見えるが、戦車ではない!!」とかの配慮で「特車」と命名…
誰が見ても、「戦車」!! 苦しい事情…
で、1970年頃でしょうか、警察が装甲車の「特型警備車」略して「特車」を使用するようになってから、混同を避けるのにやっと「戦車」になったとか。。。
「護衛艦」を「駆逐艦」と呼ばない日本の事情…
73式けん引車
陸上自衛隊の野戦砲特化部隊の大砲の牽引と弾薬、隊員の輸送に使用されます。
排土装置(ドーザープレート)を装着しています。
普段は大砲とかの武器に目が行ってしまいますが、大砲と弾や人員を輸送するのは大事!!
大砲に砲弾が無ければ、ただの鉄の筒…かな??
19.5t、最高速度は45Km/h、乗員は12名。
87式側弾薬車
203mm自走りゅう弾砲の砲弾や装薬を搭載運搬、M110 203mm自走りゅう弾砲自走砲に同行して弾薬の補給や砲の操作要員を輸送する車両。
最高速度は50Km/h、乗員は8名。
82式指揮通信車
日本で第二次世界大戦後に初めての装輪装甲車で愛称は「コマンダー」、略名称では「シキツウ」。
師団本部、連隊本部などで使用される通信機能に特化した車両ですね。
「SF戦記物語・無限友 永遠&桜 Episode 1 序章」でも、背景に使わさせて頂いています。。。
最高速度は100m/h、乗員は8名。
75式155mm自走りゅう弾砲
主砲は75式30口径155mm榴弾砲、最高速度は47km/h、乗員は6名。
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ここで、様々な種類のある砲弾について、、、
☆彡榴弾と徹甲弾☆彡
砲弾は、榴弾と徹甲弾という二種類に大別されます。
ざくっと要約すると、、、
榴弾は目標に弾着したときに中の火薬が炸裂して、その弾の殻や中に仕込んだ金属片などが広範囲に飛び散り周囲に被害を与えます。
徹甲弾は、砲弾の高い運動エネルギーを利用して戦車などの装甲を破壊するように作られています。
敵を殲滅するためにいろいろな砲弾が考えられて開発されてきたわけですが、、、
対戦車榴弾は成形炸薬を用いた砲弾で、炸薬の化学エネルギーを利用して装甲を破壊する砲弾です。
徹甲弾では「劣化ウラン弾」という種類のものをご存知の方も居ると思いますが、劣化ウランは鉄や鉛なんかよりも比重が大きいので同じ速度で目標物に当たったとき運動エネルギーも高くなります。
この劣化ウラン弾の放射能はかなり弱いのですが、化学的な毒性が強く、日本では使用されていません。
日本では、従来から高性能とされていた「タングステン弾」を使用しています。。。
「無限友・永遠&桜 Episode 1 序章 第16話」 2021年10月10日07:00 「対戦車榴弾での攻撃」の解説から抜粋。
「無限友・永遠&桜 Episode 1 序章」 第16話
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99式155mm自走りゅう弾砲
75式の砲身長(30口径)を52口径に延長。
主砲は自動装填式52口径155mm榴弾砲、最高速度は49.6km/h、乗員は4名。
最大射程は約30kmと75式の1.5倍以上に延びています。
96式装輪装甲車
国産の装甲車としては60式装甲車、73式装甲車の後継車両として3代目。
最高速度は100Km/h、乗員10名。
75式130mm自走多連装ロケット弾発射機
主武装は30連装ロケット弾発射機(最大射程:14.5km)、最高速度は50km/h、乗員は3名。
74式155mm自走りゅう弾砲
主砲は30口径105mm榴弾砲、最高速度は50Km/h、乗員は4名。
73式装甲車
最高速度は60Km/h、乗員は12名。
60式自走81mm迫撃砲
60式装甲車をベースにして81mm迫撃砲M1を後部に搭載した車両。
最高速度は43km/h、乗員は5名。
車体後部の形状が異う60式自走107mm迫撃砲という車両もあります。
私は1/72スケールの96式自走120mm迫撃砲の模型を持っています。。。
96式自走120mm迫撃砲ゴットハンマー
出典:陸上自衛隊HP
迫撃砲は砲身が熱くなり過ぎなければ、どんどん撃てます。
敵の位置を見ながら移動して撃つ!!
運用性に優れた装備だと思います。。。
60式自走106mm無反動砲
待ち伏せによる対戦車攻撃を主任務としていましたが、2008年に全車が退役しています。
この手の極小型戦車は「豆戦車」と呼ばれており、60式の通称(愛称)は「マメタン」でした。
アルミ合金製の車体なので装甲は弱いのですが、106mm無反動砲を2連装することで連射して確実に敵戦車を撃破する
無反動砲は、射撃時の反動を軽減するために発射時の燃焼ガスを砲身の後方に放出します。。。
最高速度は55km/h、乗員は3名(車長、操縦手、装填手)。
対面の別の場所に「忍者のような無反動砲」と書かれたプレートと「高姿勢の状態」の60式自走106mm無反動砲が展示してあります。
「高姿勢の状態」は凛々しく見えます!!
砲塔内部は結構狭いですね…
(蜘蛛の巣張ってましたが…ご愛敬)
で、平成30年度観桜会(お花見)なのですが…
今年は桜が早く咲いたのと、その後の強風で・・・
でしたが、、、「高姿勢の状態」の60式自走106mm無反動砲の近くに遅咲きの桜が頑張って少しだけ咲いていました!!
40mm自走高射機関砲M42(米国供与)
M42ダスター自走高射機関砲です!!
高射学校のある下志津駐屯地(千葉県)にも展示してあるのを見ました。
こちらにも画像を掲載しています。
2017年4月29日陸上自衛隊下志津駐屯地創設62周年記念行事「つつじ祭り」訪問・その1
主武装は66口径40mm連装対空機関砲M2A1です。
M41ウォーカー・ブルドッグ軽戦車の車体をベースに高射機関砲を搭載した車両です。
私はM41ウォーカー・ブルドッグよりもこのM42ダスター自走高射機関砲の車両が好きです!!
M41とM42は、中学生のときタミヤの1/35プラモデル作りました(笑)
現在は87式自走高射機関砲スカイシューター(別名:ハエ叩き)が使用されていますが、当時の手動高射砲もなかなか味わいがあります。
下志津駐屯地の87式自走高射機関砲スカイシューター(2017年4月29日撮影)
LVT(A)5装軌式水陸両用車(米国供与)
米国で開発された水陸両用の兵員輸送車です。
ここでの説明の看板では乗員6名となっていますが、乗員は3名+兵員34名(最大45名とか…)。
速度は陸上で32Km/h、水上で12Km/h。
主装備は75mmりゅう弾砲を1門、7.62mm機関銃3門。
現在は米国製のAAV7水陸両用車を配備とのことですが、機動性を高めた国産の新型水陸両用車も開発中とか。。。
AAV7水陸両用車
出典:陸上自衛隊HP(www.mod.go.jp/gsdf/equipment/ve/index.html)
M36戦車駆逐車(米国供与)
第二次世界大戦での米陸軍の対戦車自走砲(駆逐戦車)M36ジャクソンです。
タミヤの1/35模型を作ったことあるのですが、確かこの車両は砲塔の上部がフルオープンになっていたような。。。
重厚感のある車体です。。。
M24戦車(米国供与)
第二次世界大戦でのM24チャーフィー軽戦車です。
主砲は40口径75mm戦車砲M6、最高速度は54.7Km、乗員は5名です。
自衛隊の前身の保安隊設立当初、米国供与の大型のM4戦車シャーマンは北海道に配備されたそうですが、このM24は幅広く保安隊に配備されていたそうです。
小型ですが、精悍な感じがします。
で、小型なので日本人体格に適した戦車で、操縦性や機動性も良く高評判だったようです。
逆に米軍の大柄な戦車兵さんにはきつかったと思います(笑)。
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残念ながら10式戦車の展示はなかったです。。。
武器学校の10式戦車は試作型なので、砲塔の形状が少し違うのですが、、、
受付の自衛官さんにお尋ねしたところ、式典とかでしか見れないそうです。
土浦駐屯地・武器学校の正門側からではなく、雄翔館側から順番に展示されている車両を掲載したので歴史的順番は逆になってしまいましたが、、、
ご勘弁くださいませ。。。
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よろしければ、こちらもご覧ください。
2018年4月7日陸上自衛隊土浦駐屯地「観桜会(お花見)」・その2
2018年4月7日陸上自衛隊土浦駐屯地「観桜会(お花見)」・その3
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